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飲食店の集客方法として、どんなポイントを押さえれば良いのでしょうか?この記事では飲食店に特化した集客方法について、重要ポイントや具体的方法、豆知識を紹介します。個人店舗向けに記載しますので、該当の方はぜひ参考にしてください。
飲食店の集客における重要ポイント


飲食店の集客方法には、さまざまな方法があります。情報が多いため、あれやこれやと迷われる人が多いのですが、一貫性がないため上手く集客につながらないケースとなりがちです。
そこで、以下の手順を紹介します。最重要ポイントとなりますので、ぜひ把握してきましょう。
- 圧倒的な強みを作る
- 強みをPRする
- ご新規さんから常連さんへ
圧倒的な強みを作る
まずは圧倒的な強みを作りましょう。ここが最も大切なところです。集客をする際には広報活動が大切ですが、圧倒的な強みがあると広報に有利となります。場合によっては集客が勝手にできてしまうことにもなり得ます。
強みをメディアにアピールしたり、SNSでシェアすれば、注目とともに集客力もアップするでしょう。強みの作り方は後述いたします。
強みをPRする
強みがあれば自然に広報できることが増えますが、それでもPRは余念なく行いましょう。反響をチェックしながら、思惑通りに反応しているか、間違った捉え方をされていないか確認する必要があります。
メディアでの紹介のされ方や、SNSでのコメントのされ方、来て欲しい顧客と実際に来店してくれる顧客とのギャップなど、強みの伝わり方をチェックする必要があります。
嬉しい誤算をのぞいて、間違った捉え方をされてしまうと、ブランディングでマイナスになることがあります。伝え方と伝わり方を意識して、強みをPRしましょう。
ご新規さんから常連さんへ
圧倒的な強みが確立され、しっかりPRができていると、自然に集客が付いてきます。しかし、その集客が新規顧客ばかりなら、常連化しなければなりません。
常連が増えればPRの労力が削減され、一気に集客が楽になりますので、後述する常連化の施策を行いましょう。
強みを作る具体的方法


強みを作る重要性は分かったとしても、実際に強みを作るのは難しいものですよね?では、どうやって強みを作れば良いのでしょうか?ここでは具体的な強みの作り方を紹介します。
- 他にはないメニュー
- 面白い企画アイデア
- とにかく映えるメニュー
他にはないメニュー
強みの作り方として、他がやっていないメニューを検討してみましょう。ものすごく量が多い大食いメニューや、よそが使っていない素材を使ったメニュー、これまでになかった食感のメニューなど、オンリーワンを検討しましょう。
先入観を持たずに「日本で唯一の〇〇メニュー」をとりあえず200個、思いつくままアイデア出しをし、その中で現実化しそうなものや、組み合わせにより実現しそうなものを検討すると良いでしょう。
面白い企画アイデア
メニューだけでなく、面白企画を考えるのも良いでしょう。たとえば、1万円の食材と100円の食材の食べ比べや、とにかく臭い食べ物の試食会、持ち込み材料だけで作った顧客参加型企画など、あれこれ考えてみましょう。
面白企画は顧客満足だけでなく、宣伝効果も期待できます。
とにかく映えるメニュー
インスタ映えするメニューもおすすめです。思わず投稿したくなるような見栄えのメニューを考えてみましょう。
成功すれば、自社でPRしなくても、お客さんが勝手に広報してくれるようになります。中途半端な見栄えではなく、徹底的に検討すると広報が楽になります。
強みをPRする具体的方法


強みをPRするためには、どのような方法があるのでしょうか?ここではPRの具体的手法について以下を紹介します。
- SNSで発信する
- メディアに情報提供する
- 近隣にチラシを配布する
SNSで発信する
PRの方法として、SNSを活用しましょう。飲食店は食べ物の写真をアップできるため、SNSとの相性が良い業種です。
見栄えがする食べ物の写真や、美味しそうな食べ物の写真を、定期的に投稿しましょう。特に、写真がメインのInstagramは飲食店との相性が良いSNSですので、使わない手はありません。
また、ティックトックで動画投稿やライブ配信をすれば、親近感を持たれたり、ファンを獲得できることもあります。ティックトックからInstagramに動線を作るのもおすすめの方法です。
メディアに情報提供する
新メニューや新サービスが出た時には、メディアに情報提供してみましょう。プレスリリースを打っても良いですし、直接電話やメール、FAXで連絡しても良いでしょう。
メールやFAXをした場合には、後から電話して確認してもらうと取材される確率が上がります。
また、フリーペーパーやネット媒体(地域情報サイトや食のイベントサイトなど)に掲載を働きかけるのも1つの手法です。
近隣にチラシを配布する
近隣へのチラシ配布も重要な広報手段です。地味ではありますが飲食店はご近所さんが来店することが多く、チラシ配布は基本の施策ともいえるでしょう。
チラシを作ってポスティングを行いましょう。その際、広範囲に配布するよりも、同じところに期間を空けて複数回配布した方が効果的です。
一般的に言われていることとして、「10回目に触れたら1回申し込む」という考えがあります。つまり、1人の目に何度も触れさせることにより、来店してもらいやすくなるのです。
もちろん、短期間に連続してポスティングすると嫌がられることもありますので、回数や期間には配慮が必要です。
常連化するための方法


常連を増やすためにはどのような方法があるのでしょうか?おすすめの方法として以下を紹介します。
- 回数券を提供する
- 割引チケットを渡す
- コミュニケーションを大事にする
回数券を提供する
新規顧客を常連化する王道とも言える方法が、回数券の提供です。回数券を購入してもらえれば、回数券分の売上がたつほか、繰り返し来てもらうきっかけとなります。
複数枚綴りにして、たとえば1回分お得となるような特典を付け、回数券購入の動機付けを行いましょう。
割引チケットを渡す
割引チケットもおすすめの方法です。次回来店時に「特定商品を〇〇円割引」「会計から〇%引き」「〇〇を1本プレゼント」など、お得なチケットを渡しましょう。
得するものは捨てられにくいため、財布に入れたまま来店を意識してもらいやすくなります。また、どこのお店に行くのか迷っているような場合のアドバンテージにもなりますので、チケットはおすすめの方法なのです。
コミュニケーションを大事にする
コミュニケーションも重要です。コミュニケーションは顧客が来店する大きな動機付けになります。
接客によるコミュニケーションや、SNSでのコミュニケーション、顧客同士でのコミュニケーションを提供しましょう。
お店作りではなく顧客にとっての居場所作りが、常連化の要因となるのです。
飲食店の集客方法に関する豆知識


飲食店の集客方法について、いくつか豆知識を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 立地の悪い飲食店でも集客できる
- 売り上げを伸ばしている飲食店を見習うべき
- めげずにトライ&エラーを繰り返す
立地の悪い飲食店でも集客できる
飲食店は立地によって成功するかどうかが決まるという人がいらっしゃいます。確かに人通りが多いところに出店できれば一定の集客は見込めますが、その分家賃が高いというデメリットがあります。
逆に、集客の工夫さえすれば、立地が悪くても集客は可能です。たとえば、讃岐うどん屋さんはへんぴなところに有っても、全国から人が集まります。また、田舎のお蕎麦屋さんにも遠方から通う人がいらっしゃいます。
山奥にある豆腐屋さんに行列ができるケースがあるなど、立地の悪さが必ずしもデメリットとはいえないのです。
売り上げを伸ばしている飲食店を見習うべき
集客方法は、売上を伸ばしている飲食店を見習いましょう。実際に繁盛しているお店に足を運び、メニューやサービスを体感しましょう。
その上でサイトやSNSなどを確認し、良いところは真似をすると良いでしょう。もちろん全てを真似してもうまくいくとは限りませんが、エッセンスを自店舗に応用すれば、集客につながることもあります。
めげずにトライ&エラーを繰り返す
集客方法はトライ&エラーの繰り返しです。繰り返す中でどんどん自店舗に合った集客方法が実現していきます。
ノウハウを頭で学んでも、板につくには時間がかかります。途中でめげてしまう人もいらっしゃいますが、集客とはトライ&エラーが前提だと割り切りましょう。
まとめ
飲食店の集客方法は、他にはないメニュー開発、面白い企画アイデア、とにかく映えるメニューなどがおすすめです。
その上でしっかりと広報・宣伝をすれば、自然に新規顧客が集まるでしょう。また、リピーター化も重要です。集客に悩んでいる個人店舗の方はぜひ参考にしてください。

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