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※アイキャッチ画像はイメージです。
長野市の「青木島遊園地廃止」を巡って、さまざまな情報や意見がネット上を賑わせています。まさか遊園地廃止になるというのは、苦情の住民も驚いたとのこと。それぞれの立場で意見をまとめたいと思います。
当初は苦情が老害だという意見多数
ネット上の書き込みを見ていると、当初は苦情が老害だという意見が多かったです。「子どもは騒ぐものだ」という意見や、「苦情入れた人にも子どもの頃があったでしょ」「老人が子どもの環境を悪くしてどうするんだ」というような投稿が目立っていました。
また、「たった一人の苦情を受け入れて廃止するのではなく、公園を残して欲しいと言う意見も聞くべきだ」という投稿も多かったです。
青木島遊園地廃止までの経緯
もともと青木島遊園地は、住民の要望で造られました。2004年に完成し、児童センターや学校に通う子どもたちが遊び場にしていたようです。
毎日40人~50人と多くの子どもたちが遊んでいて、子どもにとって良い環境だったようです。しかし、児童センターへの苦情へ苦情がありました。
苦情の内容に対策をするものの苦情は収まらず、「対応にへきえきとするぐらいなら使わせない方が良い」との判断となりました。
児童センターが使わなくなってから利用者が激減し、これまでセンター職員や保護者が担っていた草刈りなどの管理もストップしました。
長野市は地元に管理を求めていたようですが、現状なら廃止もやむを得ないという意見により、長野市が廃止を決定したという経緯です。税金もかかるということも理由の1つとのことです。
苦情の住民も驚きの遊園地廃止
苦情を入れた住民の言い分にも着目してみると、ボールが敷地に飛んできたり、植栽が踏み荒らされたり、花火の音があったりなどを、18年我慢してきたようです。
「廃止を求めたわけではなく、児童センターが拡声器などを使ったりするため、使い方を考えて欲しいと求めたわけで、廃止はびっくりした」とのことでした。
地元住民の要望で造ったのに
それぞれの立場の調整がうまくいかず、丁度良い対策や着地点が見いだせなかったことが残念ですね。
少子高齢化の日本においては、ステレオタイプのように「老害」と言われることもありますし、一方で子どもが不利益を被ることも多いです。
もともと地元住民の要望でせっかく造られた遊園地が、地元の事情で廃止となってしまうのは、なんだか皮肉だなとも感じました。
子どもの遊び場がどんどん減っていく世情を象徴しているニュースでした。

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